​10月の挨拶

10月のタイトル〖安心〗

先月の挨拶では少しお写経についての説明をさせて頂きましたので、

せっかくですので当山でのお写経、『観世音菩薩普門品』に登場する。

「観音様」をご説明させていただきます。

まず初めによく観音様、観音様とお呼びすることが多いかと思いますが、正式名称は「観世音菩薩」といいます。

サンスクリット語では「アヴァローキテーシュヴァラ」といい、「遍く自由自在に観る」という意味になります。

これは、世の中の音・世の人々の苦しみを観るということになります。

それでは観音様にはどのような御力、功徳があるのか?

法華経には多くの具体例を出して説かれています。

今回は少しだけご紹介させていただきます。

・もし、大火の中にいてもその名を呼べは救われましょう。

・河に流させることがあっても、その名を呼べばすぐに浅瀬が見つかりましょう。

・幾千万の人々が金品財宝を積んで大海を渡っている時に人を喰らう悪鬼の島に流されてもその名を呼べば難を逃れることが出来ましょう。

・罪がある者、ない者関係なく足枷や罠、鎖で繋がられることがあってもその名を呼べばそれらは解けましょう。

​などなど、多くの具体例をあげて観音様による救いが説かれています。

よく「千手観音」や「十一面観音」という、千の手と11の顔持つ仏像がありますが、

これらは千の手をもってあらゆる人を救い導き、11方に向かって人々を見守っている。

つまり、全ての人々を救うことを表しているのではないかと思います。

​ではなぜ観音様は全ての人を救うことが出来るのか?

それは観音様は様々な姿に変じて常に私達のお傍にいるからです。

この変じることが出来る姿は33種類あります。

仏様はもちろん、王様や青年、赤子または動物の姿にもなれます。

ですので、私どもに気づかれる事なく近くにいることが出来るのです。

仏教用語で「安心(あんじん)」という言葉があります。

これは現代で使われている「安心(あんしん)」とは少し意味合いが異なるものです。

元々は浄土宗の思想である、

仏様の教えにより、心の平安を得て物事に動じない心境のことを「安心」というそうです。

それではこれで月の挨拶とさせて頂きます。

 

 

合掌