​5月の挨拶

5月のタイトル〖誓願〗

皆さん、こんにちは。

ここでは法輪寺住職の弟である、海野滉雄が月の挨拶をさせて頂きます。

今月は元号が変わり「令和」となりました。

折角ですので今回はこの新しい元号令和についてお話しさせて頂きます。

 

今回の元号は日本古典からの出典であり、

記録にある限りでは今回が初であるみたいです。

またこの元号には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」

という意味が含まれているそうです。

私事ではありますが、この事を知ったときは「出発」という言葉が出てきました。

初の日本古典からの出典やこれからの時代の発展を願う元号、

そして私自身が社会に出たタイミングでの改元、と様々なことが重なり、

今の言葉が出てきました。

実は仏教でも、「出発」と近い言葉があります。

それは『誓願』です。

誓願とは、「この願いが無事に達成できますようにお守り下さい」という意味であります。

日蓮聖人もこの誓願を立てています。

まず、日蓮聖人は法華経こそが一切の仏教の中で最も優れた正しい教えであることを

明らかにするために、

「日本第一の智者となし給え」と立願されました。

これは智者となって仏法の方便・真実を見極め、正法を実践し広める「仏の使い」としての

使命を発揮するための立願です。​

こののちに初めてお題目を唱えると同時に「三大誓願」を立てることになりました。

その内容は「我れ日本の柱とならむ、我れ日本の眼目とならむ、

我れ日本の大船ならむ、等とちかいし願、やぶるべからず」と唱え。

国を柱となって建て直し、その進路を誤らないように眼目となって、

見通し、間違いなく目標に向かって船出していくために、

波風にも耐えていかれるよう、

力強い仏土を建設に向けて発進する決意を表しているものです。

私たち、日蓮門下はこうした三大誓願にあやかって、

たとえ微力ではあっても、

「我が家」の柱となり、そして「職場」や「地域」に

この誓願を推参することが、

今の世に、仏に代わって正法たる法華経を一人でも多くの人に広め、

唱えていくことを使命としている菩薩。

つまり、「本化の菩薩」として生きていくことが大切な事となります。

日蓮聖人はその模範を私たちにお示しになられています。

​現実の世が苦しくつらいものであればあるほど、

私たちは互いに助け合い励ましあって、仏祖三宝のご加護を頂きながら、

苦しみの多いこの世界でお題目を唱え、浄土していくことを

「娑婆即寂光」と称し、また「立正安国」ともいいます。

日蓮聖人の誓願を見習い、

本化の菩薩としての誓願に生きることを念願すれば、

諸天善神は昼夜にわたって守護して下さるのです。

​ただ守護だけを頂くのではなく

その前に本化の菩薩としての誓いを立てることを忘れてはなりません。

少し長くなってしまいましたが、ここまでお付き合い頂きありがとうございます。

それではこれで月の挨拶とさせて頂きます。

 

 

合掌